笑いヨガの効用として、笑いヨガ創案者のマダン・カタリア博士は、以下の6点を挙げています。
1.10分間の笑いは30分の運動に相当する。
- 笑いと呼吸の相乗効果により、肺にたまった二酸化炭素が吐き出されて新鮮な酸素が体に取り込まれるため、笑いヨガを続けると、体の酸素濃度が適切に維持されて、免疫力が上がり、病気の予防や改善に役立つ。
- 有酸素運動の効果もあり、心肺機能を高め血液循環を促進するので、高血圧や糖尿病などの改善に役立つ。
- うつ病、不眠症、慢性疲労といった症状がよくなり、ストレスが軽減する。
- 笑いヨガを終えた後には、脳細胞から幸福ホルモンであるエンドルフィンの分泌が促進されて、幸福感が高まる。そのため、小さな悩みや不安がなくなり、暗い気持ちが一掃される。
2.コミュニケーション能力も向上する。
- 人間関係やコミュニケーション能力の向上といった、社会性の向上にも笑いヨガは結びついている。
- 遊び心があることで、クリエイティブな心が生まれる。
- インドでは心身の発育に良いとされて小学校で取り入れられているし、生産性の向上やコミュニケーション促進に有効であるということで、企業でも取り上げられている。
*免疫力に関する著書で知られる新潟大学大学院・医歯学総合研究科の安保徹教授は、「笑いヨガは、笑うと同時にモヤモヤを吐き出し、副交感神経を刺激するのに大いに役立つ」と述べている。
3.積極的な笑いが健康増進や病気の治癒に役立つ。
- 笑いには血糖値の降下作用、ガンを攻撃するNK細胞の活性作用がある。
- 笑いは副交感神経を刺激し、その働きを高めることで健康増進や病気の治療に役立つ。
- 笑うことで、副交感神経の働きが高まり、副交感神経が支配する排泄・分泌能力が最大に引き出される。
- 嫌な気分のときに、笑ってモヤモヤしたものを吐き出すと心が落ち着くと同時に体内にたまっていた老廃物も吐き出されるので、代謝が活発になり病気の発生が阻止される。
*うつ病など心に問題を抱える患者の病気の根源だとされる怒りの感情をどう発散させるかを探っていた大阪大学大学院・医学系研究科の大平哲也准教授は、留学先のアメリカで、ストレス発散や心身のリフレッシュのために行われていた笑いヨガに出会ったとき、「これだ!」と思ったという。
4.体がリラックスしてくると心も自然にリラックスできる。
- 脳が面白いと認識して現れるほんとうの笑いと、表面だけのつくり笑いも「笑う」という行為としては同じで、自律神経や血流などに同等の効果を与える。
- 笑うことによって副交感神経が優位になり、緊張が解けて気持ちが落ち着いてくる。
- 大声で笑っているときは腹式呼吸になるので、笑っていると自然と体がリラックスしてくる。体がリラックスしてくると、心も自然にリラックスしてきて心からの笑顔になってくる。
5.笑いヨガでストレスホルモンが低下する。
- 笑いヨガ1時間実施後、コルチゾール(ストレスホルモン)が平均3.7から1.7に低下。
これは、笑うことによって気持ちがリラックスすると同時に、大声で笑っている間は頭の中がからっぽになるので、ストレスの悪循環を断ち切れるため。
⇒ 認知症やメタボリックシンドロームの予防につながる。
6.笑いヨガを2分間続けると、
エアロバイクを15分続けたときと同じカロリー量を消費する。
出典:壮快(マキノ出版/2011.1)